イルカニャンハッサム 【S6/最終31位】

構築記事

SVシーズン6で使用した構築を紹介します。

【使用構築】

構築経緯

 前期構築の軸であるマスカーニャ、イルカマン、ハッサム、カイリューの使用感が良く、S6でも通用したため、続投するところから構築をスタートしました。併せてそちらも見て頂けますと幸いです。

①②初手要因のマスカーニャイルカマンからスタート

 基本的に初手に出し、対面操作技により様子見しながら動いていく役割として採用しました。テラスタルにより1手で大きくアドバンテージを狙ってくる構築も多く、引き先と併せて初手でアドバンテージを失いづらい動きを目指しました。役割補完の良さと試合後半に掃除役をこなしやすい点からこの2体を採用しました。

③引き先としてハッサムを採用

 様子見役からの引き先となり、後攻とんぼがえりによる対面操作によって、後発のアタッカーを展開する役割として採用しました。その上で自身も高火力先制技の存在により通しアタッカーの役割が見込める点が評価点になります。このポケモンを選出できるかどうかで立ち回りの安定感が段違いなので、如何にこのポケモンを選出できるかを最重要視して取り巻きを選び、可能な限り選出しました。

④アタッカー役としてカイリューを採用

 対面操作から展開し相手を崩していくアタッカーの役割として採用しました。アタッカー性能に加えて、炎耐性と特性による強引な受け出し性能が重要で、ハッサムを受け出しにくい対面で直接受け出しやすいことが評価点になります。またイルカマン、ハッサムと併せて先制技による縛りを処理ルートに加えやすく、立ち回り幅が広がる点も重要です。

⑤⑥補完、崩し枠としてテツノツツミスナノケガワを採用

 残りの枠に欲しい要素は受けポケモンの崩しとステルスロック積み展開の対策です。それに加え単体で重いポケモンの対策も兼ねたテツノツツミ、スナノケガワを採用し構築を決定しました。


個体解説

①マスカーニャ

✓調整意図
HB:特化パオジアンの鉢巻こおりのつぶて15/16耐え
A:なるべく高く
S:カイリュー抜き

 耐久振りのスカーフマスカーニャです。初手に出し、とんぼがえりの撃ち逃げで削りながら様子見していく動きが基本になります。この際に先制技により出落ちしないように耐久に厚く振りました。特性によりとんぼがえりの火力が高いこと、技の性能が高いこと、ハッサムとの相性補完が良いことが評価点になります。
 下記のイルカマンが想定以上に選出できたため、ある程度役割を絞り、特に選出したいパオジアンに対して自信を持って選出できる調整にしました。使用率の増加を感じたイーユイのこだわりスカーフに対して選出しづらいためSラインとの兼ね合いが悩ましいところでしたが、単体としての使用感は非常に良かったです。
 技構成は、メインウェポンの「トリックフラワー」と「はたきおとす」、撃ち逃げ用の「とんぼがえり」、崩しと起点回避の「トリック」です。テラスタイプは、氷とフェアリー弱点が消せること、一部先制技に耐性の付くことから「ゴースト」にしました。


②イルカマン

✓調整意図
A:なるべく高く
S:ミミッキュ抜き
100族ミラーは抜かれていた方が良いこともあるため、あまりはD振り

 ASベースのチョッキイルカマンです。第2の初手要因として採用で、クイックターンによりマスカーニャ同様の動きを狙い、変身後は先制技による縛りをこなせる点が利点になります。マスカーニャを動かしづらいハバタクカミやイーユイ意識でとつげきチョッキで採用しました。ナイーブ時での行動保障とヒーロー時の受け出し性能の高さがチョッキを持たせる魅力になります。ハッサム、カイリューと併せて高火力先制技を複数タイプで持つことができる点も重要で、先制技をテラスタルによって透かす動きに対してある程度耐性が付くのも強力です。
 技構成は、先制技の「ジェットパンチ」、撃ち逃げ用の「クイックターン」、テツノツツミの身代わりを意識した格闘技の「ドレインパンチ」、カイリューを意識した「れいとうパンチ」です。テラスタイプは対テツノツツミや悪耐性を意識して「かくとう」です。


③ハッサム

✓調整意図
HB:特化珠ミミッキュのA↑2テラスタルシャドークロー確定耐え
HD:特化サーフゴーのシャドーボールでオボン確定発動
A:無降りミミッキュ確定+α
S:ミラー、ブラッキー抜かれ

 HBベースのハッサムです。様子見役からの引き先として採用で、様子見役の対面操作技とハッサムの後攻とんぼがえりにより相手を削りながら、後発を被弾無しで展開していきます。クッションとなりながら、サイクル下での削りの如何によって剣舞バレットによるスイーパーに切り替えていく動きがメインになります。その動きを実現しやすい耐久厚めな調整でオボンのみを持たせました。
 技構成は、上記の動きを成立させる「バレットパンチ」、「とんぼがえり」、「つるぎのまい」に加えて炎タイプとサーフゴー意識の「どろぼう」です。テラスタイプは炎とやけどに耐性がつくこと、フェアリー、草、鋼などのハッサムに欲しい耐性を残したまま動けることから「ほのお」にしました。


④カイリュー

✓調整意図
アタッカー性能重視でAS特化

 AS鉢巻カイリューです。鉢巻+飛行テラステルによる高火力での崩しと先制技による縛りが役割となります。特性を含めた高い耐久から、受け出しからでもアタッカーになれる場面もある点が構築に噛み合っており、特にマスカーニャとハッサムに一貫する炎に耐性がある点は重要です。また相手のカイリューを崩すポケモンでもあるため勝率を高めるために準速まで伸ばしました。
 技構成はメインウェポンかつ非接触が強力な「テラバースト」、先制技の「しんそく」、鋼とテツノカイナを意識して「じしん」、ロトムへの打点とテラスタルを切らない場合を意識した「げきりん」です。テラスタイプはテラバースト用の「ひこう」です。


⑤テツノツツミ

✓調整意図
アタッカー性能重視でCS特化
パオジアン、ハバタクカミ意識で最速

 CS珠テツノツツミです。基本軸が物理しかいないため、物理受けから崩していくポケモンとして採用です。その上で基本軸で重い水ロトムやガブリアスに強い打点を持てることからこのポケモンを採用しました。そのため、等倍でもガブリアスを倒しやすい命の珠+水テラスタルで採用し、受けポケモンの搦め手の対策としてみがわりを搭載しました。また、クイックターンの存在により、様子見役、アタッカーどちらと置き換えても自然に動くことができるため、選出に組み込みやすい点が重要です。技範囲と火力の高さから、適した技選択ができれば多くの構築を崩すことができる反面、強引な対処をされがちなポケモンなので、みがわりとクイックターンで様子見できる点が使用感が良かったです。
 技構成はメインウェポンの「ハイドロポンプ」と「フリーズドライ」、上記の「みがわり」と「クイックターン」です。テラスタイプは火力補強の「みず」にしました。



⑥スナノケガワ

✓調整意図
襷で行動保障があるのでCS特化
イーユイ意識で最速

 CS襷スナノケガワです。崩し枠のテツノツツミに行動保障がなく、特にスカーフイーユイで潰しを行う構築が厳しかったので、イーユイに加えて基本軸で重いアーマーガアやテツノカイナに打点が持てるスナノケガワを採用しました。メジャーな受けポケモンを技範囲で崩しやすく、ステルスロックで崩しの補佐や、相手のステルスロック展開に対して撒き返しを行い対等に戦うことができます。また、ボルトチェンジの存在から様子見役と置き換えた際に自然に動くことができ、受けポケモンを擁する構築に攻め寄りの選出をされた際にも破綻しづらいのが魅力です。
 技構成はメインウェポンの「10まんボルト」と「だいちのちから」、上記の「ステルスロック」と「ボルトチェンジ」です。テラスタイプは火力補強でテツノカイナやガブリアスを意識し「じめん」にしました。



選出

・様子見役 + ハッサム + アタッカー
+ +
 この構築の基本選出になります。様子見役からハッサムを挟んで有利対面を狙い圧力をかけていきます。崩しが足りない場合にハッサムや様子見役を別のアタッカーに置き換える選出をしました。

結果

TN:アイリッシュ 最終31位 最終レート2111


Special Thanks

・テツノツツミの型を教えて頂いたイカタコ(@ikatako94)様

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