PON LAND【S10/最終35位】

構築記事

SVシーズン10で使用した構築を紹介します。

【使用構築】

構築経緯

①②クッションハッサム+鉢巻カイリューの並びからスタート

 碧の仮面での追加要素により、以前に使用していた構築の軸が強化されていたので再び使いたいと思いクッションハッサム+鉢巻カイリューによる対面操作+アタッカーの並びを構築の軸に決定しました。具体的には、ハッサムの叩き落とすの習得により、基本選出で自然と崩しの補佐が可能となり、多少の受けポケモンに対しては崩し枠を選出せずに済むため、選出、構築ともに自由度が上がることを期待しました。
 軸の詳細は以下を見て頂けると幸いです。
https://masterduel-deck-lab.com/mega-solar-beam.com/?p=136

③ステルスロック対策として連撃ウーラオスを採用

 鉢巻カイリューを使う上で、相手のステルスロックに対する立ち回りを決める必要がありました。今回は、上記の記事と同様に連撃ウーラオスによる対策を採用しました。ステロ撒きに対しウーラオスを出し、ステロを撒かれた場合はこのポケモン、削りを優先された場合は裏のカイリューを軸に動かして対応することを目指しました。

④高速アタッカーとしてスカーフ霊獣ランドロスを採用

 碧の仮面による追加ポケモンのうち、炎オーガポンがハッサムを使う上で対策必須でした。火力の高さから受け出しからの対処は難しいと考え、上からの縛りができるポケモンとしてスカーフ霊獣ランドロスを採用しました。とんぼがえりを覚えることも重要で、初手の様子見からハッサムを挟み有利対面を作っていく第2の選出軸にもなりました。

⑤積みポケモンの対策兼崩し枠としてハバタクカミを採用

 ここまでのポケモンが、起点作りからの全抜きを狙うようなポケモンに薄いので対策が必要でした。そこで起点作りや積みの阻止、ストッパーのいずれもこなせ得るハバタクカミを採用しました。また、ハッサムの叩き落とすで崩せない範囲の崩しも兼ねる構成で採用し、枠の圧縮を目指しました。

⑥キョジオーン対策として岩オーガポンを採用

 キョジオーンの対策は不可能だと個人的に思っているため普段は対策を切っていますが、今期は数が非常に多かったことと、ハッサムの叩き落とすにより崩し枠分を圧縮できたため対策枠を入れることにしました。そこで特性による行動保障で選出しても腐りづらい岩オーガポンを採用し構築を決定しました。



個体解説

①ハッサム

✓調整
177(252)-169(28+)-146(204)-x-103(20)-83(個体値27)
HB:特化珠ミミッキュのA↑2テラスタルシャドークロー確定耐え
HD:特化サーフゴーのシャドーボールでオボン確定発動
A:無降りミミッキュ確定+α
S:ブリガロン抜かれ

 HBベースのハッサムです。アタッカーの不利対面で引き先となり、後攻とんぼがえりにより有利なアタッカーを繰り出していきます。クッションとなりながら、サイクル下での削りの如何によって剣舞バレットによるスイーパーに切り替えていく動きがメインになります。その動きを実現しやすい耐久厚めな調整でオボンのみを持たせました。
 新規習得技の叩き落とすが非常に強力で、ハッサム+カイリューを使う上で対策が必要だったヘイラッシャに対して、回復ソースを奪い、カイリューのテラバーストで処理できるようになる点が特に重要です。キョジオーンやチオンジェンなどもカイリューを受けるのに残飯込みの数値が必要なことも多く崩しになる場面もあります。また、崩し以外にも相手のスカーフを落とし、後続の高速アタッカーで上を取る動きも強力です。これらはハッサム+アタッカーという基本選出で自然と可能な戦術であるため意識せずとも対応範囲が勝手に広がる点が最も強力です。
 技構成は、基本の動きを成立させる「バレットパンチ」、「とんぼがえり」、「つるぎのまい」に加えて上述の「はたきおとす」です。テラスタイプは炎オーガポン対面でとんぼがえりを押したい場面があるので「ほのお」にしました。



②カイリュー

✓調整
167(4)-204(252+)-115-x-120-132(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 AS鉢巻カイリューです。構築の軸で鉢巻+飛行テラステルによる高火力での崩しと先制技による縛りが役割となります。自身で相手を崩し、1度クッションに引きしんそくによるスイープに切り替えていく動きがメインになります。相手のカイリューを倒すことに加えて、イダイトウの処理にも必要だったので準速で採用しました。今回の構築では別の行動保障持ちや飛行打点があるため、ある程度雑に逆鱗を押せる場面も多くありました。
 技構成はメインウェポンかつ非接触が強力な「テラバースト」、先制技の「しんそく」、鋼を意識してヒードランにも通る「じしん」、ロトムへの打点とテラスタルを切らない場合を意識した「げきりん」です。テラスタイプはテラバースト用の「ひこう」です。



③連撃ウーラオス

✓調整
175-200(252+)-121(4)-x-80-149(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 ASグローブ連撃ウーラオスです。ステロ撒きの大半に1回しか行動させないことが多く有利が付きやすいポケモンとして採用しました。ステロを撒かれた場合このポケモンの体力が残るためメインに動かし、引きや削りを優先してきた場合には裏のカイリューをメインに動かす立ち回りを意識しました。パンチグローブはゴツゴツメットの対策に加え、カイリューハッサムで重いHBサーフゴーを倒すためにも必要でした。
 技構成はメインウェポンの「すいりゅうれんだ」、カイリューを意識し「れいとうパンチ」、水への打点として特に連撃ウーラオスミラーで押しやすいことを意識し「かみなりパンチ」、対面性能向上とS操作+ステルスロックを咎められ得る先制技の「アクアジェット」としました。テラスタイプは、ほとんどの期間はハバタクカミと炎オーガポンを意識した炎にしていましたが、電磁波に屈し続けたため最終日近くで「でんき」に変更しました。電気タイプ対面が動かしやすくなり、雷パンチの火力upが活きるなど良い場面もありましたが、ハバタクカミがだいぶ重くなってしまいました。



④霊獣ランドロス

✓調整
165(4)-196(244)-111(4)-x-101(4)-157(252+)
HB:威嚇込みでA189パオジアンのこおりのつぶて15/16で耐え
A:なるべく高く
S:最速カイリューや準速ウーラオス意識で最速
https://ikatako07.hatenablog.com/entry/2023/08/02/213203

 上記記事を参考にしたASスカーフ霊獣ランドロスです。炎オーガポンを上から縛るポケモンとして地震と飛行テラバーストでテラス前後に安定打点を持っている点ととんぼがえりを覚える点を評価して採用しました。参考元が有名なこととスカーフ個体が多かったことから初手のウーラオスをテラバーストで倒す展開はほとんどできませんでしたが、威嚇によりハッサムの繰り出し性能を向上できる点は唯一無二であり使用し続けました。
 技構成は、メインウェポンの「じしん」と「テラバースト」、上記の「とんぼがえり」と飛行意識の「いわなだれ」です。テラスタイプは、テラバースト用の「ひこう」です。



⑤ハバタクカミ

✓調整
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252+)
襷で行動保障があるためCS特化
準速カイリューやパオジアンを意識し最速

 CS襷ハバタクカミです。襷によるストッパーポケモンとして採用しました。特に流行していたスケイルショットガブリアスに対し、後投げからSを上げさせないことを強く意識しフェアリータイプのこのポケモンを採用しました。タスキの高速アタッカーであるため、カイリュー同様、前にウーラオスを置きステロ撒きに2択を仕掛けていく動きができます。攻撃技としてはこの構築では一致技で十分だったので、崩しを意識した挑発と痛み分けを採用しました。挑発により、ハバタクカミでステロや積み自体を防ぎ後発のカイリューを動かしていくなどの器用な動きもできました。痛み分けも崩し以外で役立つ場面もあり、襷で耐えて突破した際に相手のテラスに依らない削りになること、不意打ちが効かない削りになること、襷を回復できる場面があることは特に活きました。
 技構成はメインウェポンの「ムーンフォース」と「シャドーボール」、上述の「ちょうはつ」、「いたみわけ」です。テラスタイプは最高火力を意識し「フェアリー」にしました。



⑥オーガポン(いしずえのめん)

✓調整
155-172(252)-105(4)-x-116-178(252+)
特性で行動保障があるためAS特化
炎オーガポンを意識し最速

 ASの岩オーガポンです。キョジオーンの対策枠なのでみがわり+剣の舞の構成で採用しました。技範囲によりカイリューを通しづらいロトムやサンダーに有利を取れるためアタッカー枠としても選出できます。また、カイリュー、ハバタクカミと併せて受からない相手に対面選出できる点も強力でした。炎オーガポンのほとんどが耐久振りだったので、上から縛るポケモンとしても選出したいと思い、最悪同速勝負のできる最速にしました。
 対キョジオーンを明確に意識したポケモンは汎用性が低くなりやすくキョジオーンの取り巻きに必ず不利を取るため、キョジオーンが選出されて5分、選出されない場合に不利となり、それが軸になっていない限り選出するだけ損だと個人的に考えています。そのため、対キョジオーン性能はそこそこ程度にとどまりますが、特性の行動保障とタイプの都合で取り巻きとも戦いやすいこのポケモンを対策枠として採用しました。普通の型は起点にできボディプレスまでなら1対1交換できるので妥協点の対策としては十分だと判断しました。
 技構成はメインウェポンの「ツタこんぼう」、草技として体力管理がシビアなので回復を意識し「ウッドホーン」、上述の「みがわり」と「つるぎのまい」です。



選出

・ウーラオス + ハッサム + アタッカー
+ +
 基本選出1つ目で、ステルスロックが無ければ対応範囲が広いハッサム+カイリューを強く動かすために、ステロ撒きに強いウーラオスを初手に置く選出です。カイリューの代わりに行動保障のあるハバタクカミやオーガポンを置く場合もあります。またハバタクカミやオーガポンは一部のステロ撒きに有利なのでウーラオスの代わりに置く場合もあります。

・霊獣ランドロス + ハッサム + アタッカー
+ +
 基本選出2つ目で初手のランドロスのとんぼがえりで様子見しながら出落ちを防ぎ、ハッサムを絡めてアタッカーの有利対面を狙っていきます。

・対面選出

 受からない相手には刺さりの良いアタッカーに行動保障持ちを添えて対面選出を行いました。

結果

TN:マグナムート 最終35位 最終レート2111



Special Thanks

・オーガポンの型を教えて頂いた陰キャ様
・おでんさん

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