特異点ラティハッサム【S16/最終39位】

構築記事

SVシーズン16で使用した構築を紹介します。

使用構築

構築経緯

①②ハッサム+カイリューの並びからスタート

 使い慣れたカイリュー+ハッサムの並びから構築をスタートしました。ハッサムの後攻とんぼ返りによる削りと対面操作により鉢巻カイリューで崩し、先制技により詰めていくのがメインコンセプトです。詳細は以下を参照いただけますと幸いです。
https://masterduel-deck-lab.com/mega-solar-beam.com/?p=208

③特殊アタッカーとしてテツノツツミを採用

 鉢巻カイリューはブリジュラス入りに対して出しづらい欠点があるため、カイリューに代わるアタッカーが欲しいと考えました。持久力の存在から特殊アタッカーが好ましいと考え、攻め補完の良さを踏まえてテツノツツミを第2のアタッカーとして採用しました。

④初手要員として連撃ウーラオスを採用

 アタッカーとクッションハッサムはどちらも後発から展開する動きが基本となるので初手に出しやすいポケモンが欲しいと感じました。ブリジュラスのいない構築に対してカイリューを出すことはレギュレーションEまでと同じ展開であることを踏まえて、レギュレーションEで最も使用感の良かった連撃ウーラオスを初手要員として採用しました。

⑤第2の初手要員として霊獣ランドロスを採用

 ウーラオスがブリジュラスに対して一方的に不利を取るので、そこに出していける別の初手要員も必要でした。そこでブリジュラスに対して強く、他にも広く出していけるポケモンとして霊獣ランドロスを第2の初手要員として採用しました。

⑥引き先としてラティオスを採用

 霊獣ランドロスを初手に出すパターンでは相手の連撃ウーラオスの対策は必須でした。そこで引き先が必要ですが、単調な受け駒は構築上枠が足りずに選出できないと考えたのでアタッカーも兼ねるポケモンを採用したいと思い、ラティオスを引き先として採用し構築を決定しました。



個体解説

①ハッサム

✓調整
177(252)-169(28+)-146(204)-x-103(20)-86(4)
HB:特化珠ミミッキュのA↑2テラスタルシャドークロー確定耐え
HD:特化サーフゴーのシャドーボールでオボン確定発動
A:無降りミミッキュ確定+α
S:速めのガチグマ意識で落とさず4振り

 HBベースのハッサムです。クッションとしての採用であり、後攻とんぼがえりにより相手の行動保証を削りながらアタッカーを展開する、構築の軸となる存在です。クッションとなりながら、サイクル下での削りの如何によって剣舞バレットによるスイーパーに切り替えていく動きがメインになります。その動きを実現しやすい耐久厚めな調整でオボンのみを持たせました。またはたきおとすが優秀で、崩しの補佐に加えて、スカーフを叩いてテツノツツミを通す動き、パンチグローブを叩いてゴツメで削る動きは特に意識しました。
 技構成は、基本の動きを成立させる「バレットパンチ」、「とんぼがえり」、「つるぎのまい」に加えて上記の「はたきおとす」です。テラスタイプは構築上重めな炎オーガポンに対し、蜻蛉や剣舞から詰めていくための「ほのお」にしました。


②カイリュー

✓調整
167(4)-204(252+)-115-x-120-132(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 AS鉢巻カイリューです。アタッカー枠1体目で、鉢巻+飛行テラステルによる高火力での崩しと先制技による縛りが主な役割となります。有利対面から自身で相手を崩し、1度クッションに引きしんそくによるスイープに切り替えていく動きがメインになります。アタッカーとして選出する場合は後発から展開しますが、テツノツツミがテラスへの依存が低いアタッカーなので対面性能意識の初手要員としても選出していきました。
 ブリジュラスに対して、ステロ展開、持久力のどちらも重いので基本的に選出を控え、またパオジアンに対してもHB振りが増えているように感じたため初見ではテツノツツミを優先していました。そのため、以前まではこのポケモンを可能な限り選出することを意識し構築を組んでいましたが、今回はこのポケモンの性能に依存し過ぎないような取り巻き選びを心掛けました。
 技構成はメインウェポンかつ非接触が強力な「テラバースト」、先制技の「しんそく」、飛行との補完が良い「じしん」、テラスタルを切らない場合を意識した「げきりん」です。テラスタイプはテラバースト用の「ひこう」です。


③テツノツツミ

✓調整
131-x-134-176(252)-81(4)-206(252+)
アタッカー性能重視でCS特化
ハバタクカミ、パオジアン意識で最速

 CS眼鏡テツノツツミです。ブリジュラスとの対面から崩しに行ける高火力特殊アタッカーとして採用しました。他の特殊高速ポケモンと比較し、ハッサムで重くなる積み技持ちの水ウーラオスに先制技で縛られづらい点が優秀です。メジャーなポケモンの中では最速の種族値を持つので叩き落とすや岩石封じから展開することで確実に上を取れる点が勝ち筋を見通しやすく便利でした。
 パオジアンに対してハッサムのとんぼがえりから縛る役割がありますが、剣舞不意打ちで逆に縛られてしまうので対策としてアンコールを採用しました。剣舞のまま縛った場合は交換→蜻蛉→再アンコールで処理し、不意の場合はppを枯らして縛ります。ほぼ必ず選出に蜻蛉持ちが絡むため、拘りであるものの他の対面でも押す機会は多かったです。
 技構成はメインウェポンの「ハイドロポンプ」、「れいとうビーム」、「フリーズドライ」と上記の「アンコール」です。テラスタイプはブリジュラスを倒しきる際に氷技の火力が欲しい場面があるので氷より汎用性が高そうな「ステラ」にしました。


④連撃ウーラオス

✓調整
175-200(252+)-121(4)-x-80-149(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 ASグローブ連撃ウーラオスです。初手要員1体目として、テラス込みでの対面性能がそれなりに高く受けづらいこのポケモンを採用しました。特に後述のランドロスは高耐久ポケモンに行動回数を与えやすいので、ディンルー絡みのような構築には優先して選出していました。パンチグローブはゴツゴツメットの対策に加え、HBサーフゴーやサンダーを倒すためにも必要でした。電気テラスは電磁波対策に加えて、雷パンチと併せて水タイプに対する大きな打点としても機能するため残数有利が狙えそうな場合は積極的にテラスタルを切りました。
 技構成はメインウェポンの「すいりゅうれんだ」、カイリューを意識し「れいとうパンチ」、水への打点として特に連撃ウーラオスミラーで押しやすいことを意識し「かみなりパンチ」、対面性能向上意識の「アクアジェット」としました。テラスタイプは、電磁波のケアと水タイプによる受けの崩しを意識した「でんき」にしました。


⑤霊獣ランドロス

✓調整
173(68)-176(84)-111(4)-x-116(124)-154(228+)
A:H振りランドロスを威嚇込みで確定1発
HD:C176タケルライコの竜の波動ほぼ3耐え
S:準速100族抜き

 S振りの突撃チョッキランドロスです。初手要員2体目として採用で、ウーラオスを出しづらいブリジュラス入りに初手に出して対面勝つことを意識しました。そのため頑丈ブリジュラスにちゃんと勝てるようにSを伸ばした突撃チョッキで採用しました。また、チョッキランドロスはカイリューに対して一方的に不利を取るのが懸念だったので、岩石封じと併せて崩しに行ける氷テラバーストで採用しました。メインは初手役なので耐久値は低めなものの、最低限のクッション運用として後発に置くことも可能な点は便利でした。特にテツノツツミはエナジーハバタクカミに縛られるので引き先になれて、甘える瞑想などで起点にされても蜻蛉→アンコールでケアできる点はかみ合っていました。
 技構成はメインウェポンの「じしん」、後発で上から縛るための「がんせきふうじ」、カイリューやランドロス意識の「テラバースト」、クッション運用する際の「とんぼがえり」です。テラスタイプはテラバースト用の「こおり」です。



⑥ラティオス

✓調整
175(156)-x-116(124)-159(68)-131(4)-165(156+)
C:無振り悪ウーラオスをテラス込みで確定1発+α
HB:特化ウーラオスのテラス水流連打ほぼ2耐え
S:最速ウーラオス抜き

 耐久振りのゴツメラティオスです。初手のランドロスが水ウーラオスと対面した場合の引き先として採用しました。単調な受け駒の場合そこから引けるポケモンが構築上いないので、アタッカー役を兼ねて選出に組み込めるこのポケモンを採用しました。ランドロスがウーラオスの上をとれている可能性がそこそこあるので、サイクル負けしてもランドロスの一貫を狙えるようにゴツゴツメットを持たせました。パオジアンと対面した場合にハッサムの存在や鋼テラスの可能性からつらら落としが押されづらかったのでテラスとゴツメで処理しやすい点も優秀でした。
 ラスターパージと波動弾の2Wだけである程度範囲が取れるので、ここまでで薄いキョジオーンの対策にみがわり+じこさいせいの構成で採用しました。ラスターパージの性能のおかげで積み技無しでもそれなりの崩し性能があるので受け駒入りに選出択になりづらい点が優秀でした。特に回復技持ちのガチグマは取り巻きで重いものの、回復技持ち=打点がブラッドムーンのみになる場合が多く、みがわりを残しに行ける点がかみ合っていました。
 技構成はメインウェポンの「ラスターパージ」と補完の良い「はどうだん」、上述の「みがわり」と「じこさいせい」です。テラスタイプは悪耐性と波動弾の火力を意識し「かくとう」です。



選出

・初手役 + クッション + アタッカー
+ +
 基本選出です。初手で事故が少なさそうなポケモンを選出しクッションとしてハッサムを挟みながらアタッカーの有利対面で崩しに行く選出です。初手役をカイリューかラティオス、クッションをランドロスにする場合もあります。
 今期はハッサム、カイリューへの依存度が下がっており、最終日付近の記録によると、選出率はハッサムが7割、カイリュー、ランドロス、テツノツツミが5割、ウーラオス、ラティオスが4割でした。



結果

TN:ラギア 最終39位  最終レート2142
TN:ドルカ 最終82位  最終レート2118



Special Thanks

・ランドロス、ラティオスの調整を頂いたイカタコ様、陰キャ様
・ささミンチ

コメント

タイトルとURLをコピーしました