未来カイリューハッサム【S18/最終24位】

構築記事

SVシーズン18で使用した構築を紹介します。

使用構築

構築経緯

ミライドンからスタート

 伝説ポケモンの中で最も対処が難しかったのがミライドンだったので軸として構築をスタートしました。特にとつげきチョッキを持たせたミライドンの打ち合い性能の高さが魅力だったので、初手に出し打ちあうことを想定し構築をスタートしました。

②クッションとしてハッサムを採用

 ミライドンで打ち合いたくない一般枠の筆頭がパオジアンだったので、そこへの引き先を採用したいと思いハッサムを採用しました。ハッサムは後攻とんぼ返りでの対面操作によりミライドンや後述の崩し枠の有利対面を狙っていけるので、対面操作+高火力によりサイクル有利を狙うことを構築コンセプトに決定しました。

③④崩し枠としてカイリュー、ヒスイガチグマを採用

 ミライドンを受けられるポケモンは裏への負担を掛け難いポケモンが多いので、逃げとんぼ返りから崩し枠を展開し崩しに行く動きが強力だと感じました。そこでミライドン受けから崩す物理の崩し枠として、汎用性の高さを評価しカイリュー、より強い崩しの動きを評価しヒスイガチグマをそれぞれ採用しました。

⑤⑥伝説対策としてハバタクカミ、連撃ウーラオスを採用

 ここまでで相手をしづらい伝説枠がコライドンとザシアンだと感じたのでそれぞれの対策枠としてハバタクカミ、連撃ウーラオスを採用し構築を決定しました。


個体解説

①ミライドン

✓調整
207(252)-94-121(4)-179(60+)-150(116)-165(76)
HD:特化ミライドンのEF流星群確定耐え
C:なるべく高く、無振りザシアンがテラスEFイナズマドライブで確定1発程度
S:最速ウーラオス+2
https://www.youtube.com/live/J15OzfLMwe0?si=vcgHwaZYF67Ky-1d
構成とおおまかな調整は上記を参考にさせていただきました。

 HDベースのチョッキミライドンです。チョッキ込みでの打ち合い性能が非常に高く軸として採用しました。高い打ち合い性能に加えて、中耐久程度のポケモンであればワンパンできる火力があり、後攻蜻蛉によるクッション役も可能と活躍場面が多岐にわたる点が最も魅力でした。明確なミライドン受けに対しても、対面逃げ蜻蛉から崩し枠を展開するだけで有利状況を作れる場面が多くある点からあまり気にせずに選出、技選択できる点が扱いやすかったです。
 技構成は、メインウェポンの「イナズマドライブ」と「りゅうせいぐん」、打ち合い時に有効で後発への体力管理にもなる「パラボラチャージ」、上述の「とんぼがえり」です。テラスタイプは弱点を減らしつつ火力アップできる「でんき」にしました。


②ハッサム

✓調整
177(252)-165(+)-152(252)-x-100-86(4)
HB:特化パオジアンのかみ砕く概ね2耐え
A:ゴツメ1回+とんぼがえりで無振りパオジアンを倒せるようにA補正
S:オーロンゲをなるべく抜きたいので落とさず4振り

 HBベースのゴツゴツメットハッサムです。クッションとしての採用で、後攻とんぼがえりとゴツゴツメットにより相手の行動保証を削りながらアタッカーを展開します。クッションとなりながら、サイクル下での削りの如何によって剣舞バレットによるスイーパーに切り替えていく動きがメインになります。伝説戦ではとんぼがえりのダメージが出ないザシアンにも削りを入れたいのでゴツゴツメットで採用しました。ミライドンを軸にしているためパオジアンの処理速度が速い点も嚙み合っていました。基本的に裏から展開するポケモンですが、今回の構築ではミライドンがハッサムの不利対面で引き先になれる場面があるため、強気にハッサムの有利対面初手合わせから後攻蜻蛉で一気に崩しを狙っていく動きも行いました。
 技構成は、基本の動きを成立させる「バレットパンチ」、「とんぼがえり」、「つるぎのまい」に加えて、崩しと黒バドレックスへの打点を意識した「はたきおとす」です。テラスタイプは黒バドレックスへの処理ルートを増やすために「ノーマル」にしました。


③カイリュー

✓調整
167(4)-204(252+)-115-x-120-132(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 AS鉢巻カイリューです。崩し枠1体目で、ミライドンを受ける耐久地面に対してとんぼ返りから展開し鉢巻+飛行テラスタルによる高火力での崩しを狙っていきます。崩し枠でありながら特性と神速により選出時の汎用性が非常に高い点が魅力で、攻め寄りの構築にミライドン受けが居る場合はこちらを優先して選出しました。神速とハッサムのバレットを併せることで数的有利から逃げ切る動きを狙いやすくミライドンの打ち合い性能の高さを活かすことができました。
 技構成はメインウェポンかつ非接触が強力な「テラバースト」、先制技の「しんそく」、飛行との補完が良い「じしん」、テラスタルを切らない場合を意識した「げきりん」です。テラスタイプはテラバースト用の「ひこう」です。


④ヒスイガチグマ

✓調整
231(204)-211(252+)-127(12)-x-101(4)-75(36)
A:崩し意識の特化
S:無振りアカツキガチグマ+3、ディンルーを抜いていたいので多少のS振り
H:なるべく高く

 HAベースの火炎玉ヒスイガチグマです。崩し枠2体目で、カイリューで崩しきれない受けに寄った構築まで崩しに行くポケモンとして採用しました。とんぼ返りから展開した際に火炎玉のラグが無く殴りに行ける点が強力でした。ミライドンのとんぼ返りから展開することが多いので、受け出しから倒しきるまでの場持ちを重視して耐久振りです。耐性テラスと併せて攻め駒相手でも1体持っていきやすい点も重要でした。物理受けを強引に1体崩しカイリューを通していく動きを受け寄りの並びに対して狙っていきました。
 技構成はメインウェポンの「からげんき」、場持ちを重視した地面技の「じしん」、崩しに積みが必要な場合を考慮して物理との打ち合い性能も高まる「ビルドアップ」、主に体力管理を目的にした「ドレインパンチ」です。テラスタイプは、格闘とドラゴン耐性を意識し「フェアリー」にしました。


⑤ハバタクカミ

✓調整
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252+)
襷で行動保証があるのでCS振り切り
コライドンを意識しS補正

 CS襷ハバタクカミです。コライドン軸の対策ポケモンとして採用しました。そのため、コライドン対面で複数回動きやすいようにSブーストのかかる最速かつ襷で採用しました。削ってこのポケモンを通すことや、ムーンフォースでテラスを切らせたうえでシャドーボールやいたみわけで裏の圏内まで削ることを目指します。対策枠ですが襷により広い相手に選出できる汎用性の高さが魅力です。反面コライドン軸は当然このポケモンを対策しており勝率はそこまで高くならなかったことが反省点でした。
 技構成はメインウェポンの「ムーンフォース」と「シャドーボール」、構築的に重い積み技の回避意識で「ちょうはつ」、襷と併せて汎用的な削りのできる「いたみわけ」です。副産物として挑発+痛み分けで一部の受け構築に崩し枠として機能しました。テラスタイプは火力アップ意識の「ステラ」です。



⑥連撃ウーラオス

✓調整
175-200(252+)-121(4)-x-80-149(252)
アタッカー性能重視でAS特化

 ASスカーフ連撃ウーラオスです。ザシアン軸の対策枠として採用で、削れたザシアンを上から縛れるスカーフ枠の中でテラス前後に一貫しやすいポケモンとして採用しました。そのためザシアンの水テラスがそこそこ見られたことから格闘テラスにしました。対策枠ですがスカーフにより広い相手に選出できる汎用性の高さが魅力です。特にミライドンで重いパオジアンをハッサム以外でも戦える点は重要でした。反面ザシアン軸は裏で格闘の一貫が切れていがちで勝率はそこまで高くならなかったことが反省点でした。
 技構成はメインウェポンの「すいりゅうれんだ」と「インファイト」、カイリュー意識の「アイススピナー」、一部の受けにミライドン同様逃げ蜻蛉から崩しに行ける「とんぼがえり」です。テラスタイプは火力アップ意識で「かくとう」です。



選出

・ミライドン + ハッサム + 崩し枠
+ +
 基本選出です。打ち合い性能の高いミライドンを軸に、引き先のハッサムとミライドン受けへの崩し枠の選出です。基本的にはこの形で選出し、ミライドン受けのいない構築には崩し枠をウーラオスやハバタクカミにすることもあります。コライドンにはハバタクカミ、ザシアンにはウーラオス+ハッサムを選出し、この場合はミライドンを出さない場合もありました。
 最終日に急遽構築を変更したため選出が煮詰まっていない部分は大きくあります。特にコライドン、ザシアンには勝率も高くなかったのでハバタクカミとウーラオス自体違ったのかなぁという印象もあります。



結果

TN:レイ 最終24位  最終レート2153
TN:ロゼ 最高レート214X

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